精密加工と微細加工の違い
精密加工と似たものに微細加工があります。今回は精密加工と微細加工の違いについて解説していきます。
■精密加工と微細加工の共通点
精密加工と微細加工には以下のような共通点があります。
・加工時のクランプと位置決めをしっかり行う
・加工に必要な工具・機械設備の精度管理
・加工品を検査するための測定器の校正
・精度を保つための最適な加工条件
・加工時の問題を判断できる経験と高い技術力
・温度管理や環境管理
■精密加工と微細加工の相違点
精密加工と微細加工の最も大きな相違点は、加工状況が可視化できるかという点です。微細加工では加工の状態が肉眼では確認できません。そのため、加工途中に工具に折損が起きたとしても状況の判断がしにくいと言えます。
微細加工は加工状況が可視化できないため、精密加工よりも技術者の経験と想像力が求められる加工だと言えます。また技術者のスキルを生かすためにより精密な温度管理や機械の精度管理が求められるとも言えます。
精密加工と微細加工の大きな違いは、加工状況が確認できないことによる技術者の能力だと言えます。